小坂鉄道の顔だったディーゼルカーが、修復を記念した撮影会で、廃止以来32年ぶりに旧小坂駅のホームに戻り、ファンや町民を喜ばせました。
小坂鉄道では平成6年の旅客列車の廃止まで、「キハ」の愛称で呼ばれ、クリーム色とオレンジのディーゼルカー7両が活躍していました。
貨物輸送のみになった時に、1号機が町の博物館に移され、旧小坂駅を使った小坂鉄道レールパークがオープンした平成26年からは、パークの車庫で保管されてきました。
再び活用しようと、町と保存会、パークが1年半かけて修復し、ことし5月から車庫内で公開されていましたが、修復記念に位置づけた撮影会が企画されました。
7日朝、ディーゼル機関車に押されて、ディーゼルカーがゆっくりとホームに入り、32年前まで毎日あった光景が再現されました。
およそ50人のファンたちが雄姿を撮影し、東京都中野区の20代の男性は、「ホームに戻るまでにいろいろな人の熱意があったと思うので、温かい気もちになった」と話していました。
この日は小坂町の今を写真に残す、「めざせ100人」と題した別の撮影会があり、集まった町民などおよそ140人がキハとともに集合写真を撮りました。
小坂鉄道の顔だったとあって、町民のキハへの感慨は深い様子で、ホームと一緒の光景に見入ったり、車内をのぞき込んだりする人などがいました。
小坂町一本杉の70代の女性は、「子どものころ、大館に行く時は車ではなく鉄道でした。人がいっぱい乗って、にぎやかだったのを思い出せて、感激しました」と話していました。
撮影会を企画した小坂町の地域おこし協力隊員の高橋紀之さん(58)は、「懐かしそうにしている地元の人たちや、鉄道ファンが集まってくれたのを見て、こちらも感動している。文化財を大事にする思いを伝えていきたい」と話しています。

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