クマによる人身事故や農作物の被害が多発するなか、鹿角市に営業所をおく会社がクマを撃退するロボットを開発し、実証実験を始めました。
福島県に本社がある建設会社「ビーエイブル」は、原子力発電所の廃炉用など、ロボット開発に10年あまり携わっていて、地域貢献策を聞き取るなか鹿角市でクマ対策を提案され、ことし9月から造ってきました。
開発されたシステムは、農園の出入り口などに、動きに反応するセンサーを置き、検知すると、信号を受けたロボットが、いかくする音や光を出しながらセンサーの近くへ移動するというものです。
実証実験が6日、鹿角市八幡平長牛(なこうし)の農園で行われ、報道機関に公開されました。
クマ役の人がセンサーの前で動くと、ロボットが4本の足の先に付いた車輪で移動しながら、赤いランプを回転させたり、爆発音や犬の鳴き声をスピーカーから出していました。
ロボットは高さ50センチ程度、重さ20キロほどと小型ですが、歩行型ではなく車輪型にしていることで、草むらや坂なども進め、またスピードの調節や障害物のう回などもプログラミングできるということです。
提案した農園の男性は、「ことしフルーツトマトを300キロから400キロほどクマに食べられた。電気柵やクマ鈴などを使っているが、農家だけでは対策に限界がある」とし、実用化を期待していました。
鹿角市では去年、クマの出没が多発し、市によりますと8人が襲われてけがをしたほか、農業被害が139件ありました。
会社の岡井勇研究開発本部長は、「ロボット技術で人が危険にさらされるリスクを低減し、地域に貢献したい」と話しています。
会社では今後、画像認識機能やクマ撃退スプレーの搭載なども試験し、来年中の実用化をめざすということです。

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