放牧で赤身の肉に仕上げる「かづの牛」の産地、鹿角市で、夏の間、山に放牧していた牛を里に下ろす下牧が行われています。
かづの牛は日本短角種という種類の牛で、霜降りをつくるために畜舎だけで育てる黒毛和牛に対し、放牧主体で育てるため、ヘルシーで、うま味が濃い赤身の肉に仕上がります。
鹿角では古くからの夏山冬里方式と呼ばれる飼育で、5月以降、大湯や八幡平の山あいにある牧場に放牧されていて、その牛たちを農家の畜舎に帰す下牧が行われています。
6日は青森県境に近い大湯熊取平の牧場であり、作業員がしょうゆのしぼりかすのにおいを振りまきながら「こーい、こーい」と呼ぶと、牛たちがあとをついて歩き出しました。
いっぽう群れの後ろでは、両手を広げた人たちが後方にいる牛たちを歩かせる、昔ながらの「牛追い」をしていました。
50ヘクタールほどの広い牧場の奥の方に散らばっていた牛たちは、1時間ほどでパドックに集まり、トラックに乗せられました。
ことしも猛暑でしたが、畜産農協によりますと牛たちは日陰を選んで過ごすなどし、子牛は春の放牧時からおよそ3倍の体重に生長したということです。
放牧させていた鹿角市花輪の60代の男性は、「自然の中だと牛たちが健康に育つし、えさ代の値上げのなかで助かっている。牛たちが大きく育っているので良かった」と話していました。
秋田県畜産農協鹿角支所の木村良一参与は、「放牧は太陽の光、ミネラル豊富な牧草で、牛たちが丈夫に育つ。頭数を増やし、生産体制を強くしたい」と話しています。







