十和田湖の環境保全を考える 両県の会議

十和田湖の環境保全を考える 両県の会議

 秋田と青森にまたがる十和田湖の環境保全のあり方を考える会議が開かれ、良好な水質の仕組みなどについて研究者が説明しました。

 毎年、両県が交互に開いている「十和田湖環境保全会議」が4日、小坂町交流センターであり、関係者およそ40人が出席しました。

 1990年代後半に十和田湖の環境を調査していた、諏訪湖環境研究センターの高村典子センター長が、かつての研究成果を振り返りつつ、今後のあり方について講演しました。

 高村さんは昭和60年代に湖の透明度が急速に下がっていった要因について、ワカサギが出現して、動物プランクトンが小型化したことにあるとし、生態系の維持が重要だと説明しました。

 いっぽうヒメマスとワカサギは共存できる関係であることが調査で分かったとし、両方を漁業資源として活用することが望ましいと話しました。

 また十和田湖は地形上、水の滞留時間がおよそ8.5年と特に長いことが特徴だとし、水質の維持のために、流入河川や沿岸域とのつながりや、流域圏全体を捉えるよう提言しました。

 講演後、高村さんは、研究機関による研究の継続だけでなく、周辺に住む人にも十和田湖に関心をもつよう求め、「ヒメマスやワカサギを捕るなど楽しい活動もある。十和田湖に目を向け、利用してほしい」と話しました。

 講演を聞いた女性は、「十和田湖は一度入った水が滞留しやすい環境だと聞き、流れてくる川の水質や魚の住みやすい環境づくりが大切だと感じた。みんなで守っていけるといい」と話していました。

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