公開討論で魅力を共有 鹿角市で演劇のセミナー

公開討論で魅力を共有 鹿角市で演劇のセミナー

 文化の日の3日、演劇の演出家や脚本家を育てようという催しが鹿角市で始まり、地元の関係者による公開討論では、演劇のもつ魅力を共有しました。

 これは、日本演出者協会のセミナー「演劇大学」を地元の実行委員会が誘致したもので、鹿角地域では小坂町で12年前に開かれて以来、3回めです。

 初日の冒頭、花輪の「コモッセ」で公開討論が行われ、来場とオンラインでおよそ50人が参加しました。

 関係者6人が登壇し、演劇の魅力や今後のめざすべき姿などを話しました。

 「コモッセ」のホールのコーディネーター、千田敬(たかし)さん(75)は、「ミュージカルは総合芸術であり、いろいろな人が活躍できる」と長所を示しつつ、「鹿角はスポーツが盛んだが舞台芸術も盛んであり、両輪で進められるといい」と先を見すえました。

 また地元の高校の演劇部員の1年、工藤千鶴さんは、「演劇は、幕が下りても関わった人たちの関係が続き、輪が広がり続ける」と利点を挙げながら、「人と人をつなぐ演劇は、これからの時代でより大切になると思う」との考えを示しました。

 実行委員長を務めた地元の演出家、澤野正樹さん(39)は、鹿角で豊富な伝統芸能と舞台演劇の接点を探りたいとし、「伝統芸能が後継者不足のなか、舞台のテクニックをもつ私たちが協力しつつ、私たちも根源的なものを勉強できる」と可能性を広げました。

 訪れていた70代の男性は、「演劇のもつ力を再確認した。関心をもつ人を増やせたらいい」と話してました。

 催しは8日まで開かれ、演出家、脚本家向けの講座や交流会、成果の発表会などが行われます。

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