江戸時代の紀行家、菅江真澄が十和田湖などを描いたスケッチの企画展が小坂町で開かれていて、繊細なタッチと鮮やかな色使いの画力の高さに、訪れた人たちが見入っています。
菅江は旅先の風景をち密にスケッチで描き、また地元に寄り添った取材で随筆を残していて、当時の風景、暮らしを伝える貴重なものとして国の文化財に指定されています。
1807年に十和田湖とその周辺を描いており、その画像データの拡大プリント20枚を並べた作品展が小坂町交流センターで開かれています。
そのうち休屋、休平の風景を描いた「桂平(かつらたい)」は、燃えるような紅葉が鮮やかに描かれるとともに、鳥居がいくつも並べて建てられていた当時の様子が分かります。
またかつて「鹿角湖(かづのうみ)」と呼ばれていた十和田湖の南西側を中心に捉えた作品は、湖の全景と外輪山をコンパクトに収めつつ、間近にある木々をしっかりと描く、遠近の画法が光ります。
このほか、小坂町藤原の七滝が階段状に流れ落ちる様子をち密に表現したものや、鹿角市の大湯の町の全景が分かるようにふかんした作品などもあります。
展示品のほとんどに紅葉が鮮やかに描かれ、菅江の感動が伝わってくるようで、会場を訪れた人たちがじっくりと見入っています。
地元の80代の男性は、「菅江の作品をじっくりと見られたのは初めてなので、その画力の高さと、当時の雄大な自然を見られてよかった」と話していました。
町とともに主催している十和田ビジターセンターでは、「十和田湖のほか、小坂町、鹿角市の当時の様子も分かるので、ぜひ地元の人たちにふれてほしい」としています。







