世紀越えトンネル構想でフォーラム 鹿角市

世紀越えトンネル構想でフォーラム 鹿角市

 鹿角市大湯と青森県田子町を結ぶバイパスの建設をめざし、機運の醸成を図ろうというフォーラムが鹿角市で開かれ、地元の盛り上げを図りました。

 地元が「世紀越えトンネル」と呼ぶ、大湯と田子町を結ぶバイパスの建設構想は、狭くて急なカーブと坂が続く国道103号、104号の山間部、およそ30キロをほぼ直線で結ぶルートです。

 36年前、平成2年に必要とする声が上がって以降、地元が国や県への要望を続けていますが、交通量が多くないことや事業規模の大きさなどを理由にめどが立っていません。

 実現に向けて地元の機運を高めようと鹿角市と田子町が主催したフォーラムが18日、花輪の「コモッセ」で開かれ、行政の関係者や運輸業者などおよそ150人が集まりました。

 期成同盟会の会長も務める笹本市長は、「つながることで、東西の新たな人の流れや経済の活性化を生み出す。早期実現を目ざすんだという熱量を地域一丸で高めることで、完成に近づく」と賛同を呼びかけました。

 情勢報告で鹿角市の職員が登壇し、バイパスの実現により、距離、坂の勾配とも現在のほぼ半分になるとし、通行の安全性だけでなく、医療、物流、観光などにも効果が及ぶとしました。

 いっぽう、国と両県の交通計画で「構想路線」に位置づけられているものの、地道な調査や初期段階の検証を行う、事業のスタートラインにいまだあると説明しました。

 続いて、トンネルのルート上にある歴史的な街道の調査、アピールを続ける鹿角市大湯の三上豊さん(79)が活動を報告するとともに、バイパスについて、「地元の宝を生かす大チャンス。ストーリー性のある将来を示しつつ、地域のうねりをつくるべきだ」と訴えました。

 こうした市民を巻き込んだフォーラムは、11年前に鹿角市で、10年前に田子町で開かれて以来です。

 参加した地元の50代の女性は、「市民の盛り上がりが大事だと思いますが、いま一歩だと感じます。きょうがきっかけになるといい」と話していました。

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