遺族招き強制労働被害者の慰霊祭 鹿角市尾去沢

遺族招き強制労働被害者の慰霊祭 鹿角市尾去沢

 戦争中に中国から鹿角市尾去沢の鉱山に強制的に連れてこられ、過酷な労働を強いられた人たちの慰霊祭が、鉱山の跡地で行われました。

 鉱山施設を引き継いだ三菱マテリアルによりますと、太平洋戦争中、尾去沢鉱山に500人近い中国人が強制連行され、80人あまりが死亡するなど過酷な労働と収容がありました。

 会社が設立した基金をもとに、地元賛同者たちの実行委員会が3年前に始めた慰霊祭が17日、鉱山の跡地の公園で開かれ、遺族、家族の6人が中国から招かれました。

 そして遺族、家族や、中国領事館と市からの来賓、それに実行委員会の委員などおよそ30人が、慰霊碑に献花を捧げました。

 実行委員会の山本喜代宏代表(70)は、「二度と過ちを犯してはなりません。日中友好と平和を守る運動を一層強化することを誓います」と述べました。

 遺族を代表し、祖父と伯父を強制連行で失った山東省の張金全(ちょう・きんぜん)さん(59)があいさつし、市場で無理やり車に乗せられたあと、人間とは思えないような扱いで命を落とし、遺骨も見つかっていないと伝え聞いていることを説明しました。

 張さんは時折涙をぬぐいながら、「奴隷労働をさせられ、生きるか死ぬかの瀬戸際で毎日を過ごし、きっと、収入を失った妻や子どもたちがどう生きていけばいいのか案じていた。平穏に暮らしていた家族が崩壊へ追い込まれた苦しみと悲しみは、言葉では言い表せられない」と話しました。

 終盤は語気を強め、「二度と戦争の悲惨さを忘れることのないように、そして平和に暮らせること、中国と日本が友好関係を築き平和に共存していくことを願っています」と述べました。

 実行委員会は、来年も慰霊祭を続けるということです。

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