オンライン診療をテーマに市民講座 鹿角市

オンライン診療をテーマに市民講座 鹿角市

 地方で医師が不足するなか、パソコンなどで自宅や外出先から医師の診察を受けられる「オンライン診療」をテーマにした講座が鹿角市で開かれ、参加者たちが理解を深めました。

 これは、オンライン診療を身近に感じ、導入を後押ししてもらおうと、地元の医療、福祉の充実をめざす会が開いた公開講座で、17日、花輪の「コモッセ」に関心をもつ人およそ40人が集まりました。

 そのうちオンライン診療の専門家の講演では、8年前に国が制度化して以降、全国で導入が進んでいることを説明しました。

 診察する場所は、当初は自宅、福祉施設、職場、学校などに限定されていましたが、その後の改正で、郵便局や公民館などでもできるようになったことが示されました。

 また、秋田市で去年始まった実証事業が動画で紹介され、公共交通がない地域に住む人が公民館を訪れ、看護師のサポートのもと、画面越しに医師の診察を受けている様子が映し出されました。

 会場ではこのあと、オンライン診療を身近に感じてもらおうというグループワークが行われ、「どんな時に利用したいか」を話し合いました。

 参加者からは、「車、免許がない時や、冬」「高齢者や赤ちゃんなどを遠い病院まで連れて行かなければいけない時」「体調が変わらず、薬だけ必要と思う時」などの意見が出ました。

 鹿角市では、人口減少や全国的な医師の偏在を受け、中核病院の体制が縮小するいっぽう、一部の診療所から、数年後には維持できなくなるとの声も聞かれています。

 そんななか、市などによりますと、市内でもオンライン診療を導入した医療機関があるほか、市外の医療機関のオンライン診療を受診するケースも出ているということです。

 鹿角市地域医療推進室では、「オンライン診療は患者だけでなく、医師の負担も減らせるため、医師不足のなかにあって導入を進めたい。医師会と勉強会も開いており、きょうの市民のニーズを共有するとともに、政策の参考にしたい」としています。

(写真はクリックすると見られます)