鹿角市の天然記念物に指定されている沼で、きれいな水がある所にしか住まないと言われる魚「トゲウオ」の生息調査が行われ、環境が維持されていることが分かりました。
鹿角市花輪下川原の農地の中にあるその沼は、市教育委員会によりますと広さがおよそ280平方メートル、深さがおよそ80センチで、底が砂や柔らかい泥などのため大量のわき水があります。
きれいな水がある所にしか住まないと言われる魚「トゲウオ」がおり、沼の環境の確認にもなる生息調査が毎年、地元の自然保護団体によって行われています。
トゲウオは数センチほどの淡水魚で、背びれや尻びれなどにとげがあり、地元の人がトゲジャッコと呼んでいる鹿角でもほとんど見られなくなっています。
ことしの調査が15日にあり、3日前に4か所に仕掛けていた、えさを入れた置き網が引き上げられました。
中には、1.5センチから4センチ程度のトゲウオがあわせて19匹入っていました。
水が沸いている上流部で特に多く、また、ことしふ化したとみられるトゲウオもみられました。
調査をした団体によりますと、その数や生長の状況は平年よりも良好で、環境が維持されていることが分かったということです。
いっぽう網の中にはドジョウ、イモリ、カエルなども入っており、トゲウオの卵や、えさとなるエビを捕食するなど、生息を脅かしている可能性があるとみられています。
米代川源流自然の会の宮野和秀会長(77)は、「ウグイが増えていることが気になる。トゲウオの生息地は鹿角でも貴重であり、定期的に手入れができるといい」と話しています。

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