鹿角市は来年度、令和9年度当初予算の編成方針を決定しました。厳しい財政状況のなか、重点政策に関わる事業費の削減も見込んでいます。
13日、笹本市長や幹部職員、財政の担当者などおよそ20人が集まり、来年度予算の編成方針を決めました。
来年度は5年単位の総合計画の2年めとして、事業を成長させていく段階にありますが、市は厳しい財政状況を踏まえ、事業費の修正も必要と考えています。
重点政策にあてる事業費の総額を歳入の見とおしから逆算した結果、今年度に対し3億8千万円ほど、率にして2割ほど少なくする必要があるとし、予定より規模を縮小する事業が出てくる可能性もあるとしています。
いっぽう、力を入れる分野には、産業の成長、医療の充実、感動が広がる観光づくり、脱炭素化などが想定されています。
また笹本市長の公約として、若者議会の立ち上げ、鹿角高校の魅力化、若者に選ばれる職場づくりなども盛り込まれます。
対して、事業の裏づけになる歳入は、市税の収入が人口減少などで今年度から600万円ほど減る見とおしのほか、国からの交付金も市税の状況などによりおよそ3千600万減るとみられます。
このため市が政策で使える一般財源の総額は、今年度の当初予算に比べおよそ3億8千万円、率にして2.8%の減少が見込まれています。
また貯金にあたる財政調整基金が縮小しており、来年度の途中に必要になる補正予算分を確保したうえで、当初予算への繰り入れをするということです。
こうして財政が硬直化するなか、各部署に対し、事務費や管理費について前の年度の額を上限とするよう求める方針です。
笹本市長は、「財政状況がひじょうに厳しく、選択と集中が不可欠になっている。そのなかでも、将来を担う若者の成長や、地域に誇りをもってもらうための事業、従業員を大切にする企業の応援などは力を入れたい」と話しています。
当初予算の編成は今後、各部署のまとめ、財政課の聞き取り、市長査定などを経て、来年2月中旬の市民への発表、3月議会への提案が予定されています。

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