ユネスコ無形文化遺産に登録されている東北の5つの「山・鉾・屋台行事」の会合が鹿角市で開かれ、山車の維持の方法を探るなどしました。
この「東北山・鉾・屋台協議会」は、10年前にユネスコ無形文化遺産に一括で登録された、東北の5つの山車や屋台の祭りの保存団体によって、8年前に結成されたものです。
「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」の開催地、鹿角市では4年ぶりとなる会合が26日、花輪の道の駅で開かれ、関係者およそ40人が集まりました。
互いの祭りの保存、継承につなげようと地元が用意した講演は、花輪ばやしの屋台の大規模修理をテーマに、祭典委員会の髙瀬幸広会長(70)が講師を務めました。
そこでは、大規模修理は平成26年の国の重要無形文化財への指定をきっかけに企画されたこと、学者や技術者なども招いて調査や技術に関する委員会が設置されたこと、それに28年の着手以降、10台のうち緊急性の高いものから順に行われていることが説明されました。
費用はそれぞれの屋台で必要とする修理の規模や、その時の行政の補助金のルールなどで変わりますが、去年まで2年間行われた屋台の修理では、およそ1千200万円がかかり、地元の町内の負担は、およそ2割の240万円ほどだったということです。
また作業では、専門家の助言が重視されていて、使う板は合板ではなく、むく材が選ばれていること、塗装は自然素材に限っていることなどが示されました。
講演を聞いた60代の男性は、「あれだけ豪華な山車の維持は簡単なことではないと思う。山車の修理は、いつか必ず必要なことなので、参考にしたい」と話していました。
髙瀬会長は、「5団体の祭りは無形文化財の位置づけだが、屋台があってのものであり、有形文化財の要素も強い。ほかの祭りの保存、継承の参考になればいい」と話しています。
いっぽう講演の前の総会で、次回の開催地を八戸市の「八戸三社大祭の山車行事」の保存団体が務めることを決め、また交流会では花輪ばやしの演奏と踊りが披露されました。

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