ヒメマスのそ上が順調 十和田湖

ヒメマスのそ上が順調 十和田湖

 秋田と青森にまたがる十和田湖の特産、ヒメマスの保全のための親魚の捕獲がことし、順調に進んでいて、関係者が安どしつつ、忙しそうに対応にあたっています。

 小坂町十和田湖生出にふ化場をもつ十和田湖増殖漁協では、秋に地引き網やそ上路で親魚を捕まえて、人工ふ化を行い、春に稚魚を放流するという一連のサイクルで、ヒメマスの資源保護をしています。

 4年前の夏に豪雨で大量の土砂が湖に入って、ヒメマスのえさになるプランクトンが大量に減ったことなどから、3年前にそ上が平年の2割まで激減しましたが、おととしは4割、去年は6割と徐々に回復しています。

 ことしのそ上は、漁協によりますと平年より早い今月上旬に始まり、また魚体が平年より大きくなっています。

 漁協などの調べで、去年の秋から冬にかけてプランクトンが多かったことが分かっており、ヒメマスの生長が早まったとみられるということです。

 地引き網での漁が今月11日に始まり、捕獲した親魚の数は25日までで、ふ化場への自然そ上とあわせ、計画の3割ほどの2千匹まで進んでいます。

 26日も漁協の人たちが慌ただしく作業していて、捕獲した親魚の中から成熟したメスを仕分け、採卵室で直径5ミリ程度の卵を取り出していました。

 漁協の小林義美組合長(83)は、「組合員みんなの努力や、釣り人の資源保護への協力のおかげで、そ上がほぼ復活した。十和田湖に来た人たちにおいしいヒメマスを食べてもらいながら、保全の努力を続けていく」と話しています。

 漁協では100万個の採卵をめざして、来月下旬ごろまで親魚の捕獲を続け、来年春には70万匹の稚魚を放流したい考えです。

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