鹿角市の縄文遺跡「大湯環状列石」でこれまでも意見が割れていた、遺跡の現地での解説方法について、大規模整備を控えたいま、再び論議されています。
遺跡の見せ方について市は、「縄文の原風景を大切にしたい。解説は同行するガイドや印刷物、ガイダンス施設で行い、現地の表示は小さい案内板にとどめている」としています。
いっぽうで専門的な知識をもたない見学者も増えているなか、訪れた人たちからは時折、「現地での説明が足りない」との声が聞かれます。
遺跡の第一次環境整備の終了から10年あまりが経ち、世界遺産登録や県道移設などで新たな対応が必要になり、市は第二次の環境整備を今年度にスタートさせました。
現在計画づくりが行われていて、学者など専門家たちが意見を寄せる委員会が10日にあり、そこでも現地での解説方法が議論の的になりました。
高さがそれぞれおよそ40センチと80センチ、直径がおよそ35センチの2種類の円柱型の表示板のみという、現行のスタイルを踏襲したいとする市に対し、委員たちからは二つの対照的な見解が示されました。
いっぽうの論者は、「ストレートな説明でも見る人たちに伝わると思う」とし、もういっぽうの側は、「少なくとも大湯の特徴の夏至、冬至の関係は分かりやすく示すべきだ」と変更を求めました。
ガイドの男性は、遺跡を訪れた人のうち、ガイダンス施設やガイドの存在を知らずに、最初に遺跡を見に行っている人たちがおよそ半数にのぼるとの見かたを示し、「現地でのていねいな情報提供は必要だ」と提案しました。
検討委員会の委員長で、大湯環状列石の調査、整備に長年携わっている、盛岡大学名誉教授、熊谷常正さんは、「説明板の乱立は避けても、見る人に情報を伝えることは大事。表示の内容を再検討するべき」との意見を寄せました。








