議論の府、かみ合わず 鹿角市議会

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 鹿角市で計画されている風力発電所の建設構想をめぐり、市の議会の一般質問で、市側と一人の議員との間で議論がかみ合わない場面が続きました。検討の土台自体がずれており、「議論の府」が機能しませんでした。

 鹿角市花輪上沼で風力発電機20基程度を建設する計画を2つの事業者がそれぞれもち、構想を地域に示すとともに、現在、国の指針に基づき環境への影響を調べています。

 市は、それらの調査結果が出てから賛否を明らかにする姿勢をとり続けています。

 8日の一般質問で議員が、おととし9月の自らの一般質問への市の回答が、賛成ありきと受け取れると指摘しました。

 当時は、この議員が、「当市に風力発電事業者を改めて受け入れるメリットを伺う」とただし、前市長が、「発電事業がもたらすメリットは、建設や維持管理での市内事業者への受注機会や雇用創出、関係者の宿泊など、様々な経済効果が生み出される」などと答えるいっぽう、賛否への言及はありませんでした。

 議員の指摘に対し笹本市長は、「当時の答弁は、仮に本市で風力発電事業が実施されるのであればこういうメリットが考えられるという一般論を話しているだけで、市が賛成という主旨とはまったく異なる。議員の指摘には曲解が入っていると明確に申し上げます」と述べました。

 これに対し議員は、「そうでしょうか」と疑問を呈し、ほかの議員の過去の一般質問への市の答弁も取り上げ、「明らかにオーケーですよと言っている」と指摘しました。

 この指摘でも答弁の一部だけを示しており、市側は、「答弁の一部を切り取っている。偏った発言をされているように感じる」との見解を示しました。

 現時点の市の立場について笹本市長はあらためて、「今回の風力発電事業は、市として受け入れを前提としたものではない。現在事業者が手続きを進めている段階であり、賛成、反対のいずれでもない立場で、その手続きや調査を注視している」と説明しました。