去年8月、会場に車が突っ込み、中断されていた鹿角市の伝統芸能「花輪の町踊り」が再開し、参加者たちが喜びつつ、踊りを楽しんでいました。
花輪の町踊りは江戸の盛り場のはやり歌と踊りを基に、昭和30年代に盆踊りに替わって町通りで踊られるようになったもので、県の無形民俗文化財に指定されています。
去年7回の開催が予定されていましたが、2回めの開催中に会場の通りに車が突っ込む事故があり、その日と、その後のすべての日程が打ち切られていました。
ことしの開催に向け、会場の出入り口などで安全対策が強化され、再開にこぎつけられました。
初日の22日夜、舟場元町の通りに、浴衣やはんてん姿の踊り手たちおよそ70人が集まりました。
そして春の農作業から豊作の喜びまでがストーリー仕立てになっている「甚句」や「豊年万作」など12の伝承曲で、軽快なリズムにあわせていなせに舞っていました。
踊り手たちは、踊っている時こそ真剣な表情でしたが、合間には笑顔が多くあり、待ちわびていた再開を心から楽しんでいる様子でした。
10年ほど参加しているという60代の女性は、「去年の事故がとても怖かったので、もう踊れないかもしれないと思っていましたが、やっぱり町踊りが好きなので、楽しいです。ことしこそ全町制覇したい」と笑顔を見せていました。
花輪の町踊り保存会の菅原廣志会長(77)は、「再開できて、とてもうれしい。大勢の人に踊ってもらいたいので、習ったことがない人も踊りの輪の中に入って、真似をするところから楽しんでほしい」と話しています。








