【リポート】夜通し、1日半超の熱い祭り 花輪ばやし

【リポート】夜通し、1日半超の熱い祭り 花輪ばやし

 鹿角市が誇る伝統芸能「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」は、夜通しの運行を含め、1日半を超える、長くて、熱い祭りを繰り広げ、21日未明に閉幕しました。

 花輪ばやしはことしも8月19日の午前10時に子どもたちのパレードで開幕し、続いて夕方から深夜まで6時間ほどかけて、「駅前行事」と呼ばれる運行がありました。

 それからほどなくして20日午前0時に神事の運行「朝詰(あさづめ)」が始まり、屋台が各町内に戻ったのは、辺りが明るくなってからしばらくあとでした。

 小休止のあと、昼すぎからはそれぞれの町内を運行する「角付け」。さらに午後6時半からは2日めの駅前行事と、「赤鳥居詰め」と呼ばれる運行が続けてありました。

 そうして神事がすべて終わったあとも各町内がそれぞれの行事を行い、屋台での演奏が終わったのは21日の未明でした。

 1日半を超える、長く、熱い祭りを終えて担い手たちには、もちろん疲れた様子も見られましたが、達成感からか充実した表情が多くありました。

 初めて参加したという20代の男性は、「スケジュールを聞いて、すごいおそろしいと思いましたが、終わったいま達成感を感じているし、みんなでやれた楽しさも味わえたので、参加して良かった」と笑顔でした。

 町内の責任役を務めた30代の男性も、「地域を盛り上げたい気もちがみんなにあるのだと思う。家族との時間が少なくなるし、疲労も年々大きくなっていますが、みんなが喜んでいる姿を見て、ここまで頑張ってきて良かった」とすがすがしい表情です。

 祭りの運行を仕切る大役を果たした若者頭協議会の面々も、充実感は相当なようです。

 会長の桝舘(やなぎだて)政利さん(39)は終えた直後、「雨で1日お祭りをできなかった去年の分もあわせ、思いきりできた。スムーズに運行できたのは、協議会のみんなはもちろん、各町内の若者に協力してもらったおかげです」と穏やかな表情です。

 ハードな日程を乗り越えられる力について栁舘さんにも問うと、「みんなお祭りが好きなんじゃないですかね。県外からお祭りに合わせて帰ってきてくれる人たちもいるし。たいへんさもあるんですが、この、終わったあとの達成感や、仲間と乗り越えた充実感とか、非日常の瞬間ごとの楽しさが、お祭りに詰まっています」と笑っていました。

 花輪ばやしの担い手たちのカレンダーは、祭りの日が中心です。来年の開催に向け、新たな1年が始まりました。

(写真はクリックすると見られます)