大湯大太鼓で勇壮な拍子 鹿角市

大湯大太鼓で勇壮な拍子 鹿角市

 鹿角市の伝統芸能「大湯大太鼓」の催しがことしも行われ、温泉街に勇壮な拍子をとどろかせました。

 大湯大太鼓は、戦国時代に南部の兵士の士気を高めようと打ち鳴らしたのが始まりと言われ、現代では各集落の盆踊りや共演の祭りなどで叩かれ、秋田県の文化財に指定されています。

 直径およそ1.2メートル、重さ40キロほどある大太鼓を4人がかりで担ぎ、うち1人がたたき手も務めるのが特徴で、5つの曲が伝承されています。

 前日夜のそれぞれの町内での盆踊りに続き、各種の催しを行う祭りが15日にあり、はじめに、地域の中心にあるお寺で、「供養太鼓」と呼ばれる行事に担い手たちが臨みました。

 ことしは2つの町内の「若組(わかぐみ)」と1つの有志の団体があわせて4つの太鼓を持ち寄っていて、子どもや若者のたたき手たちが、「大湯第二大拍子」や「五拍子」などの伝承曲を演奏しました。

 たたき手たちのそろったばちさばきから打ち出される音は大きく、温泉郷に重厚にとどろいていました。

 太鼓をたたいて3年めという小学5年の男の子は、「大きな音を鳴らせるので、たたいていると、なんだか気もちよくなる。見てる人たちが、すごいなと思ってくれるように、力を込めてたたいた」と話していました。

 秋田県の文化財への指定から50年あまり経つなか、指定当時に50、60と集まっていた太鼓は、ことしは昼の行事に4つだけ、夜の行事も5つだけになりました。

 「大湯大太鼓保存会」の湯瀬誠喜(せいき)会長(65)は、「参加を休んでいる町内にも声をかけているが、一度休むとなかなか再開できないようだ。継承が難しくなっているが、大太鼓は大湯の財産であり、人数が少なくても続けていく」と話しています。

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