市民が医療の現状を知るとともに、今後の方向性を確認し合おうという住民集会が鹿角市で開かれ、持続可能なあり方を探るなどしました。
市民の医療に対する満足度が低いことについて市は、地元の医療の縮小だけでなく、医療の窮状が市民に伝わっていないことがあるとみています。
それを踏まえ市は、今後の医療をどう維持し、対応していくべきかを市民と考えようと、住民集会を8日に花輪の「コモッセ」で開き、市民およそ40人が集まりました。
メーンは、鹿角市鹿角郡医師会の小笠原真澄会長とかづの厚生病院の小川雅彰院長の公開討論です。
現状について二人は、人口減少による患者の減少や、国の制度が現状と見あっていないことなどで経営が厳しくなっている状況を示すいっぽう、オンライン診療の導入に向けた研修やDX化などの努力を進めていることを説明しました。
鹿角で望ましい医療について小笠原会長は、「かづの厚生病院が中核病院の役割を担い、ほかの病院、診療所が回復期、慢性期や、日ごろの診察をする、現在の役割分担の維持が大切」と述べました。
かづの厚生病院が救急医療をこれまでどおり担うことについて小川院長は、「なんとか維持していきたいが、医師が11人まで減っており、苦労を伴っている。大学や行政の力添えがあって維持している」と説明しました。
まとめの場面でコーディネーター役の笹本市長は、「市民も医療の現状を理解しつつ、維持するための行動が大切になっていく」とのテーマを挙げました。
登壇者の二人は市民側に対し、病院に行くべきかを事前に相談できる専門ダイヤルの利用や、ワクチンの接種などによる協力を依頼しました。
このあと参加者たちが意見を出し合い、「地元出身の医師を増やしたい」「地元の医療について、病院に関わっていない人も関心をもつようにするべき」などの声がありました。
訪れていた60代の女性は、「地元に医療はほしいです。そのために市民が仕組みや制度を勉強して、協力できるといい」と話していました。

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