解体予定の建物を使った、救助や消火の実践的な訓練が鹿角市で行われ、消防署員たちが対応を確認しました。
これは近く解体される鹿角広域消防署旧十和田分署を有効活用して5日に行われたもので、消防、救助など5つの隊の20人あまりが参加しました。
現場は火災が起き、内部が倒壊している建物という想定ですが、隊員たちには事前に訓練の内容は知らされず、場面ごとに状況が無線で伝えられるブラインド型で行われました。
煙が充満した部屋の中で逃げ遅れた人を救助する場面では、空気ボンベとマスクを装着し、命綱でつながった隊員たちが、壁づたいに移動し、探し出していました。
また鍵がかかった鉄製のドアがある部屋への侵入では、エンジン付きのカッターで扉に穴をあけ、鍵を外していました。
より実践的で、様々な対応力を身につける機会にしようと、訓練の途中にも、炎が強すぎて建物内に入れないとか、救助中の隊員が崩落に巻き込まれて動けなくなったなどの想定が急に盛り込まれ、隊員たちが判断力を研ぎ澄ませながら行動していました。
救助隊員として参加した女性署員は、「火災はすべて同じシチュエーションではないので、その時ごとの対応が大事だと思っている。どの現場も自信をもって出動し、市民を助けたい」と話していました。
熊本地震のショッピングモールなど全国で災害による建物の倒壊が出ているなか、鹿角広域消防本部によりますと、火災が起きた住宅で逃げ遅れた人の救助などが過去にあるものの、ここ10年ほどはないため、今回の訓練が貴重な機会になったということです。
鹿角広域消防本部警防予防課の佐藤博幸課長は、「安全管理も含め、一つ一つの対応に多くの課題を見つけられた。検証し、訓練を重ね、技術を高めたい」としています。

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