武者などをかたどった山車と明るい囃子(はやし)でパレードする小坂町の伝統行事「小坂七夕祭」が行われ、担い手たちの情熱に支えられて、ことしも盛り上がりました。
小坂七夕祭は、鉱山が栄えた明治末期ごろ、鉱夫たちが故郷の祭りをしのんで始めたと言われ、現代の町にとっても夏最大の催しです。
祭り2日めの3日夜は合同運行が行われ、武者や歌舞伎のシーンなどをかたどった人形型の山車や、武者絵や美人画などを施した灯ろう型のものなど8台が、町中心部の明治百年通りに集まりました。
ことしは人形型の山車の数が増えるとともに、完成度が高く、見ごたえあるものになりました。
合同運行が始まると、子どもや若者たちが楽しそうに、「イヤサカサッサー、ホーイホイ」と掛け声を上げながら、山車を引いたり囃子を演奏したりしていました。
山車の数が、以前の10台ほどからコロナ禍直後に4台まで減りましたが、町の新たな補助などもあり、去年3台増えていたのに続き、ことしも1台増えました。
初参加の団体「炎舞(えんぶ)」は、自治会の参加の断念などで祭りと接点を失った人たちを中心に、およそ20人で立ち上げました。
代表の会社員、吉田信二さん(52)は、「子どものころは山車が多くて、わくわくしながら楽しんでいた。その思いを今の若い人、子どもにもさせたい。山車が1台でも増えて、祭りを盛り上げたいという思いもある」と話します。
山車の題材を町のマスコットキャラクター「かぶきん」に決め、制作中の辛さも、祭り当日にみんなで楽しむことを励みにして乗り越え、およそ2か月で仕上げたそうです。
合同運行で仲間と盛り上がっていた吉田さんは、「満足の出来だし、また祭りに参加できて感無量です。みんなで喜びを爆発させたい」と満面の笑みでした。
祭りを主催する小坂七夕祭振興会では、「若い人が町の伝統を継承したいという思いがうれしい。これからも若者を応援し、古里への愛着、定着にもつなげたい」としています。

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