鹿角市の伝統行事「花輪ねぷた」で見ものになっている、大型の絵灯ろうの制作が最終盤に入っていて、力強い武者絵などが描かれています。
花輪ねぷたは武者絵やおとぎ話が描かれた、高さおよそ5メートルの大型の絵灯ろうが街を練り歩く七夕行事です。
参加する10の町内で絵灯ろうの制作が最終盤に入っていて、大町では絵師の会社員、黒沢匠さん(29)がこの1か月間のほぼ毎日、3時間から4時間ほど作業してきました。
作品の「義経の八艘飛び」ではおなじみのシーンが描かれていますが、こだわりについて黒沢さんは、「人物の顔はもちろん、ポーズも含め、息づかいや躍動感を大事にした」と話します。
鎧の柄など細部までていねいに描かれていますが、色入れではそれら細かいすべての場所を単色でぬらずにグラデーションにするという、手の込んだものになっています。
実は大町には筆頭の絵師がいて、その脇で黒沢さんが10年間サポートしてきましたが、その師匠の長期出張にあたり、ことしは一人ですべて描きました。
ち密で、繊細なその作業は師匠譲りのもので、リスペクトの思いから同じ手法を取りましたが、試行錯誤の場面をいくつも重ね、乗り越えていったそうです。
黒沢さんは、「描いていて楽しいので、困難な方に自ら進んでいってしまって、試行錯誤にぶつかって、ようやく乗り越えるというループを何度も続けました。でも、困難な道を選んで良かった」と、仕上がり間近の作品を見て満足しています。
師匠からも、「ここまでやるとは思わなかった」と太鼓判をもらっており、黒沢さんは、「町内のみんなが絵を喜んでくれたらうれしいし、この絵が街を練り歩くのが楽しみ」と心待ちにしています。
黒沢さんたち10の町内の絵は、今月7日と8日に開かれる花輪ねぷたで勢ぞろいし、祭りのクライマックスで一斉に火が放たれます。

(写真はクリックすると見られます)







