鹿角市が文化財の保護を観光と連動させる体制に改めたことに対し、専門家たちの会議で期待が寄せられたほか、戦略的な取り組みが求められました。
鹿角市の文化財の保護の政策に専門家が助言を寄せる審議会が29日に市役所で開かれ、博物館や民俗文化財、歴史研究などに関する委員7人が、市に提言を寄せました。
鹿角市はことし4月の機構改革で、教育委員会にあった文化財の保護の担当について、新設した観光戦略部に組み込み、観光と連動させる取り組みを進めており、これに関する意見が多くありました。
委員からは、「ユニークな文化を知りたい観光も出てきている。両立していけたらいい」とし、観光と文化を連動させる市の取り組みが期待されました。
いっぽう国内の事例として、観光客の呼び込みに力を入れたものの、受け入れ態勢が整っていなかったため苦情が相次いだケースが示され、戦略的な取り組みを市に求めました。
また、「観光客にももちろんだが、地元の人、特に子どもに文化財にふれてもらい、郷土への愛着をもってもらうことも欠かせない」とか、「地元の人が魅力に気づいていないと感じる」との意見がありました。
これらに対し市側は、「地元の人に知ってもらうことは大事と考えている。来館者が少ない博物館もあるので、アウトリーチ、相手のいる場所へ行くPRの方法についても探っている」などと答えました。
このほか、声良鶏や毛馬内の盆踊など市内の文化財を紹介する市の動画について委員が、「いい出来だ。PRで活用しない手はない」と提案したのに対し市側は、「海外の人にも多く見られている。業者への委託も含め、対応を検討したい」としました。

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