マラソンの元世界女王、浅利純子さんに続く人材を育てようという小中学生の駅伝大会が、出身地の鹿角市で開かれ、内外の60を超えるチームが力走するとともに、スポーツジャーナリスト、増田明美さんも駆けつけエールを送りました。
「浅利純子杯争奪鹿角駅伝」が25日、花輪スキー場で開かれ、北東北3県から小中学生の男子と女子、あわせて63チームがエントリーしました。
中学女子のレースでは、鹿角から唯一出場した花輪が、アンカーの1年、阿部愛依咲(めいさ)選手の区間新記録の追い上げなどで、岩手県滝沢(たきざわ)市のチームに続く2位でテープを切りました。
トップからおよそ1分差でたすきを受けた阿部選手は差を10秒ほど縮めましたが、「気もちで負けてしまった部分がある。県大会の優勝をめざして、練習の時からレースを想像して気もちを鍛えていきたい」と話しました。
大会は、日本の女子陸上選手初の世界女王、浅利さんの功績をたたえつつ、ジュニア選手の育成と交流人口の拡大につなげようと、市が平成19年に始めました。
20回めのことしも浅利さんはスターターを務めるとともに、コースの沿道で選手たちに声援を送りました。
これまでを振り返り、「選手、応援の人、運営してくれた地元の人の皆さんが大会のたすきをつないでくれていて、感謝しています。20年前も今も、選手たちの一生懸命な姿は変わりません」と話しました。
少子化で地元の選手が減っており、「合同チームも、陸上に取り組んでいない人もこの日は集まって、走り終えた時の達成感を味わってほしい」と期待しています。
いっぽう節目の大会を記念して、浅利さんが、オリンピックのマラソン日本代表の先輩、増田さんに直々にオファーし、ゲスト参加が実現しました。
レース中継の解説でも人気の増田さんは、インカムマイクをつけてリレー地点に立ち、「いいフォームですね」「純子ちゃんの後輩が来ました」などと実況し、大会を盛り上げました。
また実況だけでなく、「お疲れさま」「頑張って」などと選手への声掛けが多く、設備の不良でスタートが中断するアクシデントの場面では、選手たちに「リラックスね」と呼びかけ、気もちを落ち着かせる気配りを見せました。
増田さんは取材に対し、「純子ちゃんを誇りに思う気もちが、町の文化になっていることがすばらしい。少子化のなかで伸びていけるのはチャレンジャーなので、子どもたちに楽しみながら陸上に挑戦してほしいし、町のみんなで育ててほしい」とエールを送っています。

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