およそのう回ルート決定 大湯環状列石内の県道移設

およそのう回ルート決定 大湯環状列石内の県道移設

 世界文化遺産の鹿角市大湯の縄文遺跡内を通る県道のう回路の建設で秋田県は、およその場所を決めました。遺跡の東側を大きくう回するルートになっています。

 大湯環状列石のほぼ中央を通っている県道は、5年前に遺跡が世界文化遺産に登録された際に、ユネスコから不適切な要素として改善を勧告されています。

 県はう回路の建設を決め、5年前から予備設計や空中写真の撮影、地質調査などを進めたうえで、およその建設場所を決めました。

 う回する方向は、遺跡の西側は指定区域外にも遺跡が広がっていることがのちに確認されたため、東側が選ばれました。

 現時点で見込まれる総延長は、およそ2.8キロです。

 およそのルートは、花輪方向から大湯方向に現在の県道を北に進んだ場合、申ケ野(さるがの)集落付近で右にカーブする新ルートに入り、遺跡内の県道からおよそ600メートル東の林の中を進み、倉沢集落付近で現在の県道に合流する形です。

 う回路は遺跡東側の別の台地の上を通りますが、現在の県道がある台地との間に、豊真木沢川が流れる低い場所があるため、高さおよそ15メートルの橋を2本かける計画です。

 今年度は地形と路線の測量、それに詳細設計が計画され、先月発注されました。工期は来年3月中旬で、これをもとにルートが確定します。

 工事が大規模なため、完成時期や総工費は現時点で見込めていないということです。

 県鹿角地域振興局建設部では、「世界遺産の遺跡の保護と観光振興で、不可欠な事業と捉えている。地元の皆さんや関係機関とていねいに合意形成を図りながら、着々と進めたい」としています。

う回路が建設される遺跡東側の別の台地
(写真はクリックすると見られます)