平安願い町巡る「川原大神楽」 鹿角市毛馬内

平安願い町巡る「川原大神楽」 鹿角市毛馬内

 獅子舞が地域を巡って平安を願う鹿角市毛馬内の伝統行事「川原大神楽(かわらだいかぐら)」が行われ、躍動的な舞いで無事を祈りました。

 市の指定文化財の川原大神楽は江戸時代初期から続くと言われ、毛馬内の守り神と慕われる月山神社の祭典にあわせて行われています。

 市街地の巡行が始まった13日は、保存会の会員たち10人あまりが毛馬内の中心部を巡り、家や事業所の前などおよそ120か所で演じました。

 獅子が舌を垂らしている点や、男性2人で一つの獅子を演じるのが特徴になっており、待っていた人たちの前で、獅子頭を左右に振ったり低い位置まで下げたりして躍動的に舞っていました。

 迎えた町の人たちは、獅子舞に向かって手を合わせ、願い事をしていました。

 また、獅子頭にかまれた人が力を授かるとされており、迎えた人たちが自身や家族の健康などを願いながら頭を預けていました。

 長男を抱いて獅子舞を迎えた40代の男性は、「伝統あるものなので、続けていってほしい。子どもが、無事に大きくなってほしいと願いました」と話していました。

 各地で伝統芸能の担い手不足が叫ばれるなか、保存会によりますとこの30年ほどの間、会員の数が10人を切ることなく推移しており、ことしもこの春地元に就職した18歳の男性が加わるなど、継承は安泰です。

 保存会の杉本正行会長(74)は、「平日の仕事がある日でもこうして集まってくれているので、会員同士や地域との絆を感じる。350年続く伝統を我々の代で途絶えさせられないので、若い人を巻き込みながらしっかりと続けていく」と話しています。

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