鹿角市の伝統芸能「花輪ねぷた」を次世代に引き継ごうと、シンボルの武者絵を地元の子どもたちに描いてもらう取り組みがことしも行われています。
鹿角市指定の文化財、花輪ねぷたは灯ろうを引いて町を巡る七夕行事で、その灯ろうは将棋の駒の形をしていて、片方の面に武者絵が描かれています。
祭りの参加者を増やしたい運行側と、ふるさと教育で取り組みたい学校側の思いが一致し、一昨年度から、祭りのおひざ元の小中学校の児童、生徒がその一部に携わっています。
ことし花輪小学校では4年生のおよそ60人全員で、縦横およそ1.5メートルの武者絵4枚の制作に臨んでいて、スタートから1か月を経て制作は終盤に入っていますが、すでに堂々の出来です。
各町内の腕利きの絵師たちが指導で訪れていますが、筆を持つのは子どもたちで、墨の線を力強く引く工程や、見えにくいため苦労する、ろうで線をなぞる作業なども、乗り越えてきました。
7日は2度めの色入れが行われ、児童たちは助言を受けながら、色を厚く塗ったり、濃淡を出したりする作業に黙々と取り組んでいました。
実際に祭りに参加しているという4年の男子児童は、「同じ色を塗る場所なのに、濃くしたり薄くしたりするので難しいですが、お祭りで絵を見た人たちに、きれいだと思ってもらえるように最後まで頑張りたい」と張り切っていました。
学校では、「子どもたちが地元の伝統に直接関われる喜び、達成感を味わっている。祭りにも参加してもらい、地域の一員である誇りをもってほしい」としています。
子どもたちが描いた武者絵は、来月7日と8日の祭りでお披露目されます。
花輪ばやし若者頭協議会の大里雄希副会長(34)は、「花輪ねぷたには花輪ばやしと違った魅力があるので、子どもたちに興味をもってもらういろいろな入り口をつくって、参加者を増やしたい」としています。

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