鹿角市の教育に関する有識者の会議が開かれ、市はスキーの取り組みについて、方向転換を図っていることを説明しました。市は、「事業名では残っているが、スキーと駅伝のまちは標榜していない」としています。
鹿角市はおよそ20年前に、まちづくりの方向性の一つとして「スキーと駅伝のまち」を掲げ、選手の発掘、育成や、大会、合宿の誘致、施設の整備などを進めてきました。
現在も全国級の大会をほぼ毎年誘致して競技力の向上や地域経済の活性化につなげるなどしていますが、競技者の減少や競技力の伸び悩みなど、環境が変わっています。
そうしたなかで市は、かつて市政の総合的な計画やスポーツの振興計画で位置づけていた「スキーのまち」「駅伝のまち」について、今年度の計画に掲げていません。
30日に開かれた教育に関する有識者会議でも、スキー授業に関する質問への回答のなかで教育委員会側は、「子どもたちが一律にスキーをやる形から、したい人への支援にシフトしている」と説明しました。
背景について、「スキー授業をスキーの入り口にしてもらおうとしてきたが、底辺の拡大につながっていない現状がある。スポーツを自由に選択していく時代になっており、全員ではなく、スキーをしたい人のための環境を整えるようにしていく」としています。
市教育委員会によりますと、スポーツ施設を使って地域の経済を活性化する取り組みや、選手の競技力の向上などの事業は続けており、事業名にスキーのまち、駅伝のまちを名のった取り組みは残っています。
いっぽうで、「取り組みはトーンダウンしていないが、スキーと駅伝のまちはうたっていない」としています。
地域の旗振り役の市が、「スキーと駅伝のまち」を長年掲げて市民をけん引してきましたが、旗が変わったことが市民に浸透していない状況があります。

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