高山植物の宝庫、国立公園の八幡平大沼では、初夏の花が見ごろを迎えていて、訪れた人たちが可れんな姿を楽しんでいます。
八幡平では「100花1000種」と言われる高山植物が、4月から9月までリレーしていくように代わる代わる咲いていて、鹿角市の景勝地「大沼」は散策路もあるため人気です。
2日は、鮮やかなオレンジと見ごたえのある大きさのニッコウキスゲや、白とピンクの上品な花がまとまって咲くハクサンシャクナゲ、それに小ぶりさと赤紫の色で控えめなクロバナロウゲなどが見ごろを迎えていました。
沼の展望デッキへ行くと、まぶしいほど黄色いコウホネの花が、水面から顔を出しています。
この日の時点で、コウホネは花の数が例年よりも多く、ビジターセンターでは、「咲きはじめのころに気温が高かったため、一気に咲きそろったようだ。いつもの2倍ぐらい楽しめる」としています。
また2つあるうちの北側の展望デッキのそばでは、茎の途中に花をつける姿が珍しいヤナギトラノオも見られました。
かつては限られた場所でしか花が咲きませんでしたが、ビジターセンターのスタッフの男性は、「2年前の木道の工事の時に土が動いたことで、埋まっていた種が目覚めたのかもしれない」と笑っています。
盛岡市から訪れていた、アマチュアカメラマンの80代の男性は、「八幡平は歩くのがらくだし、花がきれいなので、40年ほど来ている。この時期はハクサンシャクナゲのピンクが、じつにきれいだ」と話していました。
ビジターセンターでは、「梅雨で潤った湿原の緑の中に、鮮やかに咲く初夏の花を楽しんでほしい」と誘っています。

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