歴史、文化を調べて発信 鹿角市の講座

歴史、文化を調べて発信 鹿角市の講座

 古文書などを用いて地元の歴史、文化を調べ、発信できる人を増やそうという講座の発表会が鹿角市で開かれ、1年間調査してきた市民が成果を示しました。

 「シン・まほろば塾」と題した市の講座の昨年度の受講者、2期生たち市民3人は、自身が興味をもつことをテーマに据え、独自に調査するとともに、大学教員などから対面とオンラインで助言を得てきました。

 発表会が27日に花輪の「コモッセ」で開かれ、受講者や関心をもつ人など10人あまりが集まりました。

 鹿角が南部藩から秋田県に編入された経緯や地域の様子を調べた女性は、市史や歴史書、博物館の刊行物などを基に調査し、まとめたことを発表しました。

 鹿角が古くから盛岡藩と秋田藩の係争の土地だった背景について、林業と鉱山に恵まれていたことを挙げ、調べ上げた論争や事件なども紹介したほか、「豊臣秀吉や徳川家康からも鹿角の木材が所望されたことがあったようだ」と述べました。

 また、鹿角の所属が明治初期に次々変わっていく様子が分かる地図や系図を紹介し、調査のなかで見つけた資料を有効活用していました。

 発表した女性は、戦争で応酬し合った鹿角郡と久保田藩の人たちの違和感を和らげた背景に、明治4年に両者共同による米代川の改修があったとの見方を示し、「共同の作業が人同士をつなげることになった」と話しました。

 発表を聞いた大学の教員は講評で、「鹿角の人が日常的に気になることを取り上げていた。国に決められた線引きのあと、地域の人がまとまっていった様子を調べた点が優れている」などと述べました。

 鹿角市文化財・世界遺産課では、「歴史、文化に興味をもっても、どう調べていいか分からないという声が多い。調べ方を身につけ、発信できる人、古文書を活用できる人を増やしたい」としています。

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