大規模な学校再編案「先手の対応が不可欠」 鹿角市長

大規模な学校再編案「先手の対応が不可欠」 鹿角市長

 鹿角市の笹本市長は、先日公表した、10年後までに小中学校をそれぞれ1校にする大規模な再編案について、子どもにとって最適な環境を考えることと、先手を打って対応していくことが重要とする認識を強調しました。

 市は急激な少子化に対応しようと、小規模の小中学校を段階的に統合しながら、10年後には1校ずつに集約し、適切な場所に建設する案をまとめ、25日に議会に示しました。

 笹本市長が29日に開いた定例記者会見では、再編案に関する質問が出されました。

 再編を大規模に行う必要性について笹本市長は、出生数が急激に減っていることを挙げ、「差し迫ってから行動するとすべて後手に回ってしまう。10年後、20年後を見据えて、先手、先手を打ちながら対応していくことが大切だと考えている」と答えました。

 また再編で最も重視すべきこととして、地域の人たちの思い以上に、「子どもにとってどんな環境が最も大切か」という視点を挙げました。

 学校がなくなることによる地域の衰退への懸念に対し、「まずは子どもたちのことを第一に考え、そのうえで地域の伝統文化の継承などをどう補い、継続していくかを考えていくことが重要だ」との認識を示しました。

 その話題のなかで、一校に統合するメリットの一例として、各学年に数人しかいない地域の伝統行事にもまとまった人数でふれられることを挙げました。

 いっぽう、少人数の児童、生徒へのきめ細かい教育とは反対の、適正規模の教育の利点として、自分を客観視したり、多様性に触れながら答えを出す力が育まれるとの見かたや、部活動の選択肢があることを挙げました。

 市は今後、素案をもとに市民と対話することにしており、笹本市長は、「10年後に小中学校の校舎を新設するのは大きな投資だ。これからの20年、30年を考えた時に、どのようなあり方がベストかを、地域の皆さんと建設的、前向きに考えていきたい」と話しました。

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