鹿角市は急激な少子化に対応しようと、小規模の小中学校を段階的に統合し、10年後に市内で小中学校を1校ずつに集約する案をまとめました。
市によりますと、年間出生数が3年前までの100人以上が60人台、70人台まで大幅に減っており、現在の学校配置を維持した場合、5年後に小学校6校のうち4校で複数の学年の児童が10人以下となります。
市は複式学級の発生や教員の減少などによる教育の質の低下を懸念し、来年度から10年間を期間とした学校の再編計画を来年3月までにつくることとし、今回素案をまとめました。
それによりますと、3年後の令和11年4月に尾去沢小と尾去沢中を花輪小、花輪中に、翌年の12年4月に大湯小を十和田小に統合するとしています。
6年後の14年4月に八幡平小、八幡平中を花輪小、花輪中に統合。そして10年後の19年4月には小中学校を1校ずつに集約し、校舎は公平性、利便性をなど踏まえた場所に新設するとしています。
段階的な統合時点の検討の土台には、複式学級の解消と、最も近い学校への統合、それにきょうだいに配慮した地区内の小中学校同時の実施などが踏まえられています。
また配慮として、統合前の児童、生徒の交流機会の確保や、教員の配置、スクールバスの検討などを挙げています。
25日の議員全員の協議会で笹本市長は、「現在の配置では充実した教育環境の維持が困難であり、学校再編は避けて通れない」とし、先送りせず、将来展望をもって道筋を立てる必要性を強調しました。
議員から再編への反対意見は出ませんでしたが、地域行事や伝統芸能の継承への配慮や、大人の思いより子どもの幸せを優先することなどの求めがありました。
いっぽう、北と南に小中一貫校を一校ずつ置く案が議員から提案されたのに対し市側は、「児童生徒が減り、再び統合が必要になる。総合的に検討していく」と答えました。
市は市民、保護者と十分に対話したうえで決めるとしていて、今後、各地区での説明やパブリックコメントなどを予定しています。

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