副業者の専門的知見を得ながら農業のビジョンをつくろうと鹿角市が募集したパートナーが、東京の金融コンサルティング会社の取締役の男性に決まり、市役所で意気込みを示しました。
市は主力産業の一つでありながら担い手が減っている農業について、課題を抽出したうえで、評価指標や、力点をおく取り組みなどを設定しようと、来年度から4か年を期間としたビジョンをつくることにしています。
そこでは国の制度を活用し、都市の企業に勤める、専門知識をもつ人をパートナーとして採用することにしました。
応募した37人のなかから選ばれたのは、東京の金融コンサルティング会社の取締役、大内崇弘(たかひろ)さん(30)です。
これまで政府系金融機関や金融コンサルティング会社に勤務し、現場主義で農業者を支援しており、なかでも鹿児島のお茶の産地では、原料の出荷にとどまっていた体制から六次化の仕組みをつくり、付加価値で収益を増やす成功を後押ししたということです。
23日に市役所の笹本市長をたずね、応募の動機について、「日本政策金融公庫出身で、農林業に携わったバックグラウンドを生かしたいと思っていた矢先に、副業の紹介で鹿角市の案件を知り、自分にしかできないシナジー、シンパシーを感じた」と説明しました。
そのうえで、「作ったものがほかの地域で加工され、付加価値が逃げてしまっていたり、新規就農者が増えない現状だと思う。公庫で培ってきたノウハウと鹿角市が蓄積したものを掛け合わせて、地域を良くしたい。事業承継にも精通しています」と話しました。
笹本市長は、「農業をふかん的に見て、ここで勝つというところをしっかり分析して、先手を打っていきたい」と述べ、協力を求めました。

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