大湯環状列石で夏至のイベント 鹿角市

大湯環状列石で夏至のイベント 鹿角市

 鹿角市の世界文化遺産の縄文遺跡「大湯環状列石」の特徴が現れる夏至の21日、縄文時代の生活を体験できるイベントが開かれ、土器作りなどを来場者たちが楽しみました。

 およそ4千年前に造られたとされる大湯環状列石には2つの大きな環状列石があり、その中心を結ぶ直線のほぼ延長上に夏至の夕日が沈むように設計されたと言われています。

 ことしの夏至の遺跡では雨が降り続き、夕日は見られませんでしたが、週末と重なったことから、日中に体験イベントが行われました。

 子ども向けのコーナーでは、粘土や石で縄文時代の道具や装飾品などを作ることができ、子どもたちが張り切って挑戦していました。

 縄文のイラスト入りのシール作りは1時間で、マスコット的な出土品「土版」作りは3時間でそれぞれ用意した材料がなくなる人気ぶりです。

 鹿角市毛馬内三ノ丸から小学1、2年の長男、次男と訪れた30代の父親は、「土版の材料が売り切れたそうですが、子どもたちがどうしても土版がいいと言うので、通常の体験メニューを利用して作らせました。とても喜んでいるし、鹿角の貴重な文化遺産に興味をもってくれてうれしい」と話していました。

 また、縄文時代の人たちが木の実などの調理で使っていたとされる石皿とすり石で、コーヒー豆をひく体験は大人たちに好評でした。

 コーヒーミルを使えばわずか10秒ほどでできるのに対し、10分以上かかる、根気のいる作業でしたが、体験者たちはどこか楽しそうです。

 三種町から訪れていた40代の女性は、「今は便利すぎるので、こうして香りを感じながら、手間ひまかけて作ったコーヒーの味は格別だと思います」と笑顔を見せていました。

 大湯ストーンサークル館では、「縄文は難しいと考えられがちですが、こうして体験しやすいものにすることで、大勢に楽しんでもらえている。大湯環状列石を身近に感じたり、誇りに思ってほしい」としています。

 いっぽうあいにくの雨となりましたが、夕日が沈む時間帯におよそ10人が訪れ、その雰囲気にふれていました。

 大阪府枚方市(ひらかたし)から訪れた60代の女性は、「縄文時代も夏至に雨の年もあっただろうから、4千年前の人と同じ空間にいられて感慨深いです。地元の人たちが遺跡を愛して、大事にしている様子も伝わってきます」と話していました。

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