世界文化遺産に登録されている鹿角市の縄文遺跡「大湯環状列石」で、市民たちがボランティアで草刈りに汗を流しました。この遺跡は、こうした市民の行動に長年支えられています。
草刈りは、地元の宝である遺跡に役立つ行動をしようと、地元の自治会の連絡組織が去年始めたものです。
日曜の14日、地元の自治会や団体からおよそ20人が集まり、アクセスの県道の脇や、翌週のイベントの臨時駐車場となる場所などで草刈りをしました。
参加した50代の男性は、「草刈りをしたことで、遺跡の広さをあらためて感じたし、新たな発見もあった。来年もまた来ます」と張り切っていました。
参加団体の一つ、大湯郷土研究会は、昭和6年に農業用水を引く工事で見つかった遺跡の価値の高さに気づいた、地元の郷土史家や実業家たちが立ち上げた会で、その後の遺跡の保護と調査を進めたのが、行政ではなく民間の人たちだったことに現代の驚きがあります。
さらに大湯環状列石ではその後も、市民たちが遺跡をアピールするイベントや、価値を伝える勉強会などを開いているほか、ガイドを担っているのも一般の市民たちです。
そうして遺跡の発見から94年の長きにわたり、市民の行動が遺跡を支えており、全国の遺跡を知る考古学者たちが、「大湯が国内の文化財保護のモデルになった」と高く評価しています。
この日活動した大湯地域連絡協議会の会長で、大湯郷土研究会の副会長も務める三上豊さん(79)は、「遺跡での活動があれば、魅力が広まるし、地域が元気になる。知ってもらう場面をつくっていく」と話しています。

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