医療の現状と未来像を市民と共有 鹿角市

医療の現状と未来像を市民と共有 鹿角市

 10年後の医療の目標「医療ビジョン」をつくっている鹿角市と市民が情報共有する催しが開かれ、医療の現状や求めなどを示し合いました。

 市は医療ビジョンをつくるなかで、現状を市民に知ってもらい、今後も医療を受け続けられる方法を一緒に考えるとともに、市外の医療機関にゆだねる部分があることも理解してもらおうと、求めに応じた、説明や話し合いの場を設けています。

 その今年度最初の機会が7日に十和田市民センターであり、地域づくり団体や子ども会の役員、高齢者のグループ、一般市民などおよそ40人が集まりました。

 はじめに市側が医療機関の現状について、人口減少で患者が減り、医師、看護師、病床の削減や、病院の経営状況の悪化につながっていることを説明しました。

 続いて、市が重視する、市外の医療機関へのアクセス支援をテーマに、参加者たちがグループごとに話し合いました。

 そこでは、高速道路料金への補助などの経済的な支援のほか、医療のニーズを優先するタクシーや、通院時の運転手の確保など、通院へのサポートが求められました。

 また、留守番をする家族のケアや、市外の病院の近くに家族単位で宿泊できるシステムといった、家族への不安の解消策も挙げられました。

 ほかに、送迎や家族の見守りを自治会ですることや、相乗りによる通院など、新たな仕組みづくりも提案されました。

 参加した70代の男性は、「身近で受診できることが理想だが、人口減少や財源などの問題があるようなので、市民の声を聴きながら、なるべく理解が得られるビジョンをつくってほしい」と期待していました。

 鹿角市地域医療推進室の井上真室長は、「可能な限り市民の求めを反映できるように、引き続き意見を聞きつつ、医療機関との調整や財源の見極めにも努める」としています。

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