天然記念物の声良鶏の歌声競う 鹿角市

天然記念物の声良鶏の歌声競う 鹿角市

 国の天然記念物「声良鶏(こえよしどり)」の鳴き声の出来を競う大会が、原産地とされる鹿角市で開かれました。

 声良鶏は、「日本三長鳴鶏(さんながなきどり)」の一つに数えられ、天然記念物への指定を国に働きかけた鹿角市が原産地と言われ、市の鳥に指定されています。

 81回めの天然記念物全日本声良鶏謡合(うたあわせ)大会が7日、尾去沢の体育館「かなやまアリーナ」で開かれ、地元のほか由利本荘市や埼玉県などの6人が出場させた15羽が、鳴き声の出来を競いました。

 鶏が暗幕を張った箱から出され、鳴かせ台に乗せられると、出来の良い鶏はやがて首を伸ばし、「コッコオー」と10秒ほどにわたって鳴き続けていました。

 そして審査員たちが、鳴き声の出だしがしっかりしているかや、力強く伸びているか、また声質が太くて張りがあるかなどを確認していました。

 市の鳥ながら、時代の変化もあり飼育する人は4人まで減っていますが、市教育委員会がインターネットで魅力の発信に力を入れ始めた6年前から、大会の観覧者が増えるとともに、遠方の愛鶏家の来場や出場が出始めています。

 広島市から1羽を車で連れ、出場させた市の職員、白崎正記(まさのり)さん(55)は、10年ほど前からシャモなど50羽ほどを飼うなか、声良鶏を去年飼い始めたそうで、「正しい歌い方を知らないので、ここが原産地と知り、連れてきた」と話しました。

 デビュー戦を振り返り、「うちの鶏が、ほかのニワトリたちの真似か短く鳴くくせがついてしまっていることと、ほかの鶏が、低くて、ずっと長く引く、厳かな声だと分かった。漫然と飼うのではなく、保存に貢献することも考えたい」と思いを新たにしていました。

 主催した「天然記念物全日本声良鶏保存会」の工藤忠靖会長(67)は、「インターネットやイベントでの展示で、興味をもつ人が増えてきた。姿が美しくて、良い声で鳴いてくれればなおうれしい、声良鶏の魅力を知って、飼う人が増えてほしい」と話しています。

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