ディーゼルカーの修復終了、お披露目へ 小坂町

ディーゼルカーの修復終了、お披露目へ 小坂町

 かつて小坂鉄道の顔として親しまれ、小坂町のテーマパークに傷んだ状態のまま置かれていたディーゼルカーの修復が終わり、来月6日にお披露目されることになりました。

 修復されたのは、昭和37年に製造され、昭和63年まで走っていたディーゼルカーで、クリーム色と朱色のデザインや、都市の車両のようなロングシートの一部への採用など、当時としてはデラックスな造りが特徴です。

 小坂鉄道レールパークではこれまで、全国区の知名度を誇る寝台特急の補修が優先されていましたが、おととし12月にいよいよ着手し、29日に終了しました。

 全長20メートルの車両本体こそ業者が手掛けましたが、細かい作業を担ったのは、レールパークのスタッフ、それにファンたちでつくる小坂鉄道保存会のメンバーです。

 保存会のメンバーはおよそ10人が月2回、北海道や東京などから数人ずつ集まり、床下の機械の塗装などに汗を流し、「文化財の復元」と胸を張っています。

 修繕費はおよそ500万円で、町とレールパークの予算、クラウドファンディング、そして保存会の持ち出しです。

 30日に報道機関に公開され、保存会のメンバーが作業の状況などを説明しました。

 修復前の様子について保存会の千葉裕之会長(63)は、「冬になると雪が車体に1メートルくらい積もっていて、見るたびに心を痛めていた。さびや穴あきがひどく、ここで修復しなければもう直せないようなギリギリの状態だった」と振り返ります。

 そして、「これまで寝台特急が顔だったが、小坂鉄道の顔はやっぱりディーゼルカーです。直せて感慨深いし、美しい姿を皆さんに見てほしい」と話しています。

 またレールパークの鈴木二朗園長は、「通勤、通学、買い物で大活躍していた存在であり、当時の外観に戻ったこと、それを皆さんに見てもらえることがうれしい。知る人には懐かしんで喜んでほしいですし、若い人には当時を想像して楽しんでほしい」と期待しています。

 保存会はこれまでもディーゼル機関車や貨車などを手弁当で修復しており、今回が5両めです。千葉会長は、「ディーゼルカーの車内も直して、見学者が乗れるようにしたいし、ほかの車両たちも修復を待っている。たいへんだ」とうれしそうに話しています。

 ディーゼルカーは来月6日午前11時に序幕のセレモニーが行われ、7日までの2日間は目の前で見ることができるということです。

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