古文書の読み方の普及に50年間取り組んできた鹿角市の市民講座が、長年の活動がたたえられ、全県規模の表彰を受けました。
読書の普及に長年取り組んでいるとして、秋田県図書館協会から今回表彰されたのは、市の図書館が主催する「古文書読み方講座」です。市内の団体の受賞は初です。
参加者によりますと、ちょうど50年前の昭和51年に始まり、現在は年に8回、10人ほどが集まって活動しています。
市が市民の協力を得て集めた江戸時代末期の古文書を解読しており、戊辰戦争の様子や当時の暮らしなどを現代に伝え、保存、継承していく役割も果たしています。
現在の代表、佐藤和子さん(85)は、専門的な知識がまったくない状態から始め、今では講師を務めるに至っています。
佐藤さんは、「ただの主婦でしたが、誘われて始めました。今まで明らかになっていなかったことが分かった時に、やって良かったと喜びがあります」と話しています。
また図書館の職員時代に講座を立ち上げ、今も携わっている阿部安男さん(75)は、「古文書を読める人が高齢の一握りになっていたので、広めたいと思い立ち上げた。古文書はとっつきにくいが、タイムスリップできることが魅力だ」と笑みをうかべています。
29日に市役所で受賞報告が行われ、笹本市長は、「鹿角の文献の中身を未来に残してもらうことは、市の財産になります。活動に敬意を表すとともに、今後も人材育成も含めよろしくお願いします」とお礼を述べました。
佐藤さんは、「表彰を受けたのは、教えてくれたいろいろな人たちのおかげです」としながら、今後の活動について、「戊辰戦争を鹿角の古文書だけからみると、一方的な言い分になってしまう。相手側のものも明らかにしていきたい」と意欲を示しています。

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