通学時のクマ対策強化へ要望書 鹿角市のPTA

通学時のクマ対策強化へ要望書 鹿角市のPTA

 鹿角市内で人の生活圏へのクマの出没が多発するなか、スクールバスの運行など通学時のクマ対策の強化を市などに求める要望書がPTAから出されました。

 市と市教育委員会に要望書を提出したのは、花輪小学校のPTAです。

 学校によりますと去年秋、近隣でのクマの出没を受け、児童全員もしくはエリアを指定して、保護者に一定期間の送迎を依頼したケースが5回ほどありました。

 その際の、仕事の都合でメールを確認できなかったり、職場が遠い保護者の存在や、業務を中断して保護者を待ち続ける教師の状況などを踏まえ、要望書の提出を決めたということです。

 保護者と教師およそ100人から得たアンケートの回答などをもとに、要望事項を決めたとしていて、クマ対策でのスクールバスの運行などを求めています。

 またクマの出没が社会問題となるなか、通学時の対策について、個人の努力から社会的な仕組みへ変えるべきだとし、公共施設など学校以外で児童を保護者に引き渡すシステムを構築するよう求めるとともに、国に共同要望を提出することを見すえるなどしています。

 22日、PTAの役員3人が市教育委員会を訪れ、阿部義弘教育長に要望書を手渡し、「まずは警報が出た時や秋の出没多発時に、臨時でスクールバスを出してほしい」「保護者たちの職場への依頼など、PTAでもできることをしていく」などと話しました。

 阿部教育長は、「クマ対策は喫緊の課題であり、各校の実情にあわせて対策をとっている。最大限できることをやっていきます」と答えました。

 安保大介会長(44)は、「子どもたちに何かあってからでは遅い。安全確保のためにできることをしてほしい」と話しています。

 鹿角市教育委員会では、通学の遠距離対策として、一定の通学距離があって、路線バスが走っていない地区の児童、生徒を対象に、小学校で4校、中学校で3校のスクールバスを運行していますが、クマ対策に関する運行はしていません。

 ただ出没後の緊急対策として、放課後児童クラブまで児童たちをピストン輸送したり、事務局職員が通学時間帯にパトロールをしたりしています。

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