鹿角市がつくっている、10年後の医療の目標「医療ビジョン」について、市が議会に対し、今年度の進め方を示しました。ビジョンは3月までに完成させる方針です。
市は医療が人口減少などを受け縮小するなか、現状に合った10年後の目標、医療ビジョンをつくり、市民や関係機関と共有するとともに、対策を進めることにしています。
昨年度におよその方向性として、人口減少で開業医が厳しいなか、将来的には、地域中核病院のかづの厚生病院がかかりつけ医機能も担い、かつ一定の救急機能を維持するために、これ以上の縮小は回避しなければならないなどとまとめています。
今年度に市は、市民と意見交換するとともに、関係大学や医師会などと調整を進め、ビジョンの素案を年内にまとめる方針です。
市民との対話では、全市的な市民集会のほか、団体などの要望に応じる出前講座などを行い、地域医療の現状と課題を説明して理解してもらうとともに、域外医療へのアクセス対策など要望を把握することにしています。
また厚生病院にも市民集会に参加してもらい、市民と対話できる機会とするとともに、地域の医療を支えるために住民ができることも話し合いたい考えです。
それらをとおしビジョンでは、医療について、市内でできるものと市外に担ってもらうものを明確にし、そのために市が取り組むことを盛り込む計画です。
20日に開かれた市議会の教育民生委員会で市が状況を説明し、議員からは、多忙な子育て世代などにも市民集会に参加してもらうための周知が求められました。
いっぽう、鹿角市と小坂町は、厚生病院を運営する秋田県厚生連から、赤字などを理由に、補助金の大幅な引き上げか、公設民営や市の直営に経営形態を変える、抜本的な見直しを求められています。
委員会でこの状況について市は、「結論は来年度に出すが、今年度も厚生連との間で、支援の前提となる、患者の満足度向上に向けた対策や、ビジョンの実効性を高めるための協定締結などについて協議する」と説明しました。

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