鹿角地域のブランド牛肉「かづの牛」で、価値を正しく伝えて価格に反映させるブランド戦略が本格化し、取引価格の引き上げにつながっています。
かづの牛は、全国の和牛市場のわずか0.3%ほどしか流通していない日本短角種の一つです。
放牧主体の飼育などにより、脂身が少なく、肉のうま味となるアミノ酸が多い肉に仕上がるのが特徴で、去年1月に国の地域ブランド制度、GIに登録されました。
いっぽう販売が近年まで、長年の慣例で進められていたため、畜産農協と市が昨年度に、ブランド価値を正しく伝えて価格に反映させる取り組みに本腰を入れました。
首都圏を中心とした、高級志向の焼き肉店やレストランなど500軒あまりに対し、ダイレクトメールの送付や、訪問による営業が行われました。
またブランドイメージの明確化、差別化を強調した、試食会の開催、動画の作成も企画されました。
その結果、畜産農協によりますと、首都圏を中心に、高級レストラン、焼き肉店、こだわりの居酒屋のあわせて5軒で、新たな取り引きが始まりました。
また事業後の平均販売単価が、昨年度当初と比べおよそ13%上がったということです。
いっぽう、供給量の少なさも課題になっていて、昨年度の出荷頭数は77頭にとどまりました。
11日に市役所で開かれた関係機関による協議会で、こうした状況が説明されました。
鹿角市農業振興課は、「畜産農協だけでなく、畜産農家にも飼育してもらうために、高く売れるようにすることが重要だ。地元の消費喚起とともに、高単価の販路も開拓していく」としています。
協議会では今年度、都市のフェアでのPRや、担い手確保につなげる先進地視察、また新規事業として、地元の学校給食への牛肉の提供を行う予定です。

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