鹿角消防、連続19時間の活動も 大槌への援助隊

鹿角消防、連続19時間の活動も 大槌への援助隊

 岩手県大槌町の大規模な山林火災の現場に派遣されていた鹿角広域消防本部の消防士たちが活動を終えました。消防士たちは過酷な活動を、強い使命感で乗り越えていました。

 鹿角広域消防本部の緊急消防援助隊は、総務省消防庁の指示で秋田県の隊の一つとして、4回にわたり、あわせて8隊の27人が出動し、大槌町吉里吉里(きりきり)地区の山林で消火にあたるなどしました。

 隊員たちによりますと、一次隊、二次隊は、燃え上がる火を消し続けたということです。

 活動は原則として、5時間続けたあとに5時間休憩することになっていましたが、鹿角の一次隊は、引き継ぐほかの県の隊の到着の遅れもあり、19時間続けたということです。

 一次隊で任務にあたった髙田陽平消防司令補(39)は、「住宅のおよそ20メートル先に火が迫っていた。19時間連続の作業だったが、緊張と使命感、それに住宅に燃え移らせてはいけないという気もちが強くて、まったく疲労を感じなかった」と振り返っています。

 また三次隊以降は、所々に残る火や熱源を探して消す作業が中心でしたが、鹿角の三次隊の活動時は熱源を探す役のヘリコプターが強風で飛べなかったため、隊員たちが人力で探しまわり、見つけて消す作業を続けました。

 隊員たちは重さ20キロの水のタンクを背負って、傾斜のきつい山の中を歩き回り、探知機で熱源を探し出すと、土や木の根を掘って、手動の放水機で消すという作業を繰り返したそうです。

 焼けた跡の山林は、白と黒の燃えた木だけが遠くまで広がり、常に煙と灰が舞っている、異様な光景だったそうで、それを見ていた髙田消防司令補は、「火の不始末を絶対にさせてはいけないと思った」そうです。

 8日に消防本部で援助隊を解散する式が行われ、木村正樹消防長は、「極めて厳しい環境下で、最後まで強い使命感をもち、任務を遂行された献身的な活動に、深く敬意を表します。活動や課題を職員間で共有し、現場対応力の強化につなげてほしい」と述べました。

 鹿角広域消防本部から緊急援助隊が派遣されるのは、今回が6度めでした。

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