クマ人身事故の山林にバリケード 鹿角市大湯など

クマ人身事故の山林にバリケード 鹿角市大湯など

 クマによる死傷事故が起きた鹿角市大湯の山林がことしも入山禁止の措置がとられ、バリケードなどの設置作業が行われました。

 鹿角市大湯大平(おおだいら)の山林ではおととし、タケノコ採りで遭難した男性の遺体を運び出そうとしていた警察官2人がクマに襲われて大けがをし、その遺体には大型動物にかまれたりひっかかれたりしたような傷がありました。

 また、大湯の熊取平と田代平では10年前に、タケノコ採りの入山者たちが相次いでクマに襲われ、4人が死亡し、2人がけがをしましたが、近年もこの地域はクマに子牛が襲われる被害などが起きています。

 これらのエリアで人を襲ったクマについて専門家は、人を避ける一般的なものとは違い、積極的に人に接近するクマである可能性を指摘しています。

 こうしたことから鹿角市や小坂町、森林管理署などはこれらの周辺についてことしも、タケノコ採りシーズンの5月と6月を入山禁止にしています。

 入山禁止前日の30日、市の職員10人あまりが指定地に通じる市道の入り口や近くの駐車スペースなどおよそ50か所を回り、バリケードを設置したり看板を立てたりしました。

 毎年、警察や市がパトロールをしていますが、市によりますと現場の周辺では依然としてタケノコを採ろうとする人がおり、去年も立ち去るように求めた呼びかけに応じなかった人がいたということです。

 鹿角市危機管理室の田原智明危機管理監は、「現場付近は今も危険な状況は変わらないので、入山しないでほしい」と呼びかけています。

 また警察では、「入山禁止を知って、中に入っているなどの悪質なケースは、軽犯罪法の適用を考える」としています。

 市はこのほか、8年前にクマによる死亡事故があった仙北市玉川に隣接するエリアでも、入山禁止を継続しています。

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