世界文化遺産の大湯環状列石に自生している植物を観察する催しが行われ、縄文人の暮らしに思いをはせる体験を参加者が楽しみました。
26日に開かれたこの催しは、縄文時代の暮らしの体験をとおして大湯環状列石に関心をもってもらおうと、ガイダンス施設が開いている「ジョモラボ」と題した企画です。
大湯環状列石でこの時期に目立つのが、オキナグサです。かつて広く自生していたものの開発で急速に姿を消し、現在は環境省のレッドリストに載っています。
学芸員は、「縄文時代の土と、立ち入りの規制で人が入らないここの環境が、オキナグサにとって良いものになっている」と説明しました。
またクルミの木について、実を食べるだけでなく、皮をはいで生活の道具の材料にしていた可能性を示しました。
そして、「暮らしのそばにある草木の育ち具合を見て、あそこで食料が取れそうだなどと目安にしたり、気候の対策をしたと考えられています」と説明し、想像を楽しませました。
この日は天気が良く、徐々に育った芝生の上を歩く感触の良さもあり、参加者は縄文人たちの暮らしの快適さにふれたような思いをしていました。
大館市から来ていた70代の女性は、「植物に焦点を当てて遺跡を巡ると、いつも気づかないものも見えてきたし、縄文人と植物のつながりにふれられて楽しい」と話していました。
大湯ストーンサークル館では、「縄文人たちが植物を貴重な存在として、大事にしていたと考えられます。食べたもの、薬用で使ったもの、道具にしたものなどを想像し、遺跡の一つの楽しみ方にしてほしい」としています。

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