山菜採りのシーズンを迎え、遭難の予防と遭難者の早い救助をめざし、鹿角市内の関係機関が体制を整えました。
市と警察、消防などで組織する遭難対策委員会が21日に市役所で開かれ、発生時の連絡方法と、捜索、救助の体制を確認するとともに、予防のための啓発の計画が承認されました。
また警察、消防、市の職員を除く、一般の捜索隊員に対し支払われる、遭難者が負担する基準額について、一人一日あたり案内人で2万6千円、消防団員などで1万2千円とする額の据え置きを決めました。
会議では、危険なクマがいることを想定して入山禁止にしているエリアで遭難が発生した場合の対応が問われ、市側は、捜索に当たる人の安全が確保できない場合は徒歩による捜索をしないこと、現場の状況を見ながら対応を判断することなどを説明しました。
去年、市内では遭難がありませんでした。市によりますと市内で遭難がなかった年は、市のデータが残る平成9年以降では、去年が初めてです。
おととしまで過去5年間の年間の平均発生件数は2.6件で、年齢で60歳以上、入山の目的はタケノコ採り、場所は十和田湖周辺、そして市外から来た人が多いのが特徴です。
またその5年間で、4人が亡くなり、1人が行方不明となりました。
いっぽう、市は過去に入山者がクマに襲われた、仙北市玉川に隣接するエリアを通年で、また大湯の大平(おおだいら)、熊取平、田代平ではタケノコ採りシーズン中について、入山禁止の措置をことしも続けています。
鹿角市危機管理室の田原智明危機管理監は、「入山禁止の地域に入らないことはもちろん、規制がない山林も危険があることを十分に踏まえ、安全を確保してほしい」と呼びかけています。

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