豊作呼ぶ勇ましい駒踊り 鹿角市花輪

豊作呼ぶ勇ましい駒踊り 鹿角市花輪

 馬の作り物を身につけた男性や男の子たちが、豊作を願いながら舞う駒踊りが鹿角市花輪の集落で行われました。

 駒踊りは、かつて馬と深く関わって暮らしていた北東北に残る民俗芸能です。

 鹿角市花輪の「下川原駒踊」は戦国時代末期に集落に伝わったものと言われ、戦後の中断を経て昭和45年に復活し、市の文化財に指定されています。

 19日夕方、集落の中央にある稲荷神社の前で7つの舞いが奉納されました。

 「駒」と呼ばれる役の男性と男の子たち6人が、馬の頭とのぼりがついた木の枠に入り、手綱(たづな)の鈴を鳴らしつつ、飛び跳ねたり前に進んだりしながら勇ましく舞いました。

 また、「駒奴(こまやっこ)」と呼ばれる演目では、「奴」の役の早乙女姿の女性と女の子たち10人あまりが舞う輪のなかで、駒たちが威勢のいい騎馬の様子を表現していました。

 担い手が減っているなかですがことしは、小学校に入学した息子が駒としてデビューし、それに合わせて父親が小学生の時以来、およそ30年ぶりに復帰するなど、家族4人で参加した家族もありました。

 小学1年の佐藤光紀(こうき)さんは、3日間の練習で振りつけを覚えたそうで、「サーサーサーと言って、前に行くところを頑張りました」と話していました。

 また、父の朋之(ともゆき)さん(40)は、「担い手が少なくなっているので、力になりたくて参加しました。体が振り付けを覚えていることに驚いたし、子どもが努力している姿を見て、一緒に伝統を守っていきたいと思いました」と意気込んでいました。

 下川原駒踊保存会の佐藤実(みのる)会長(77)は、「新たな参加は心強い。駒踊りは地域のつながりにもなっているので、力をあわせて続けていきたい」と話しています。

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