実力派俳優の風間杜夫さんの落語の独演会が小坂町で行われ、俳優上がりの落語家ならではの巧みな話芸で来場者を楽しませました。
風間さんは映画やテレビドラマなどで知られる実力派俳優ですが、舞台で落語家役を演じたのをきっかけに、およそ30年の落語のキャリアももちます。
19日、小坂町の観光芝居小屋「康楽館」が独演会を催し、22年前の一人芝居以来の登場となりました。
出世作の人気映画「蒲田行進曲」の出ばやしで高座に上がると、自身の「鉄板」と称す、古典のこっけい話「湯屋番(ゆやばん)」「火焔(かえん)太鼓」の二幕を演じました。
湯屋番は、お調子者の若旦那が見せる、妄想のなかの自分と現実の自分が混ざり合う姿が見どころです。
風間さんは俳優上がりのはなし家ならではの、巧みな人物の演じ分けと、言葉、感情の抑揚で若旦那のこっけいな姿を演じ、落ちの場面では客席をどっとわかせました。
高座のあとのトークショーでは、あこがれのはなし家に古今亭志ん朝さんを挙げ、「歯切れの良さと色気、スピードが好き」と説明し、落語の面白さについては、「登場人物に懐かしい日本人の姿がある。おっちょこちょいだったり、人の良さをもっている」と話しました。
最後に今後の活動を問われ、「ことしは朗読劇などがあるし、来年は舞台が5本ぐらいある」と精力的な様子を示すいっぽう、客席に向かい、「ぜひ、手ぶらで来てください」といたずらにほほ笑み、笑いを誘っていました。
青森県おいらせ町から訪れていた50代の女性は、「蒲田行進曲、スチュワーデス物語のころからの風間さんのファンなので、きょう見られてラッキーでした。いくつもの役を次々変えながら演じるところが、さすがは役者さんだなと思いました」と喜んでいました。

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