昭和初期のひな人形などお披露目 鹿角市の神社

昭和初期のひな人形などお披露目 鹿角市の神社

 昭和初期のひな人形などを楽しんでもらおうと、お披露目する催しが鹿角市八幡平の神社であり、訪れた人たちが人形の奥ゆかしい様子にうっとりと見入っていました。

 鹿角市八幡平小豆沢の大日霊貴(おおひるめむち)神社の宮司の家では長年、旧暦の桃の節句にひな人形を飾り、地域の人たちにも楽しんでもらっています。

 神社の境内に新しい建物を建てたのを機に、去年からはそこでお披露目をしていて、ことしも19日、地域の人たちを招きました。

 見どころの一つは、昭和6年に生まれた、現在の宮司の母が子どものころに贈ってもらったひな人形です。

 人形が現代のものより小顔なところや、衣装や飾りの一つずつがち密に作られている点などが特徴です。

 当時の鹿角でひな人形を持つ家はまれで、「シマ子さんのおひな様」と呼ばれ、近所の子どもたちが、「おひな様を見せてたもれ」と尋ねて来ていたそうです。

 見学に訪れた人たちは、扇子の後ろに隠れている、おひな様の顔を横から見入ったり、かつて近所の子どもたちが「ひな遊び」に使った台所道具を見て懐かしんだりしていました。

 小坂町から訪れていた50代の女性は、「年数が経っているのに、古さをまったく感じないし、むしろ味わい深さがあるので、年月を重ねることは悪いことではないなと思いました」と話していました。

 お披露目ではほかに、伊勢神宮が配っている陶器の神楽の人形や、鹿角の伝統技法「紫根染め」による特別な宮司の衣装なども並べられ、訪れた人たちにとって貴重な機会となりました。

 神社では、「かわいいひな人形を見て、皆さんの気もちが和んだらうれしいです」と話しています。

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