国の文化財に指定されている歴史的な建造物のステージで、町民たちがスターのような気分で芸能を披露し合う催しが、小坂町の観光芝居小屋で行われました。
これは、観光芝居小屋「康楽館」の運営をサポートしている町民グループによる、「早春芸能フェスティバル」と題した催しで、35回めを数えました。
康楽館といえば、歌舞伎の人間国宝、坂東玉三郎や、スター、加山雄三など、数々の大物も舞台に立っていますが、この催しの主役は、町民たちです。
国文化財に指定されている歴史ある舞台。華やかなライティング。花道の一部がせり上がる「すっぽん」など舞台の仕掛け。すべて、大物の役者や歌手たちと同じように使えます。
12日の催しでは、華やかに着飾った町民や近隣に住む人たちおよそ100人が、スターになった気分で、日本舞踊を優雅に舞ったり、カラオケで自慢ののどを披露したりしました。
町内のコーラスグループは、振り付けやハンドベルの演奏も交えながら、ハモリパートも整えつつ、時に明るく、時に情熱的に歌い上げていました。
メンバーの80代の女性は、「岩手から嫁いで来ましたが、こんなに素晴らしいステージを町民が使える小坂町は自慢ですし、毎年立たせてもらえて感謝しています」と話していました。
客席もおよそ250人が訪れる盛況ぶりで、施設によりますと、いい席で見ようと、開館の2時間前から並んだ人もいたということです。
主催した「康楽館友の会」の熊谷頴之進会長(79)は、「康楽館のステージの魅力、重みを感じて、立ちたいと思ってくれる人が毎年こうしてたくさん来てくれている。できるだけ皆さんの期待に応えていきたい」としています。
いっぽう、当初は町民向けの催しでしたが、町外からの出演が増え続けていて、上演時間が長引く傾向にあるため、主催者が対応を考えたいとしています。

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